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左官仕事
みなさんは左官仕事というとどんなものを思い浮かべるでしょうか。姫路城や倉敷の美観地区などの歴史ある建物の白いしっくい壁や、身近なところではお家の駐車場のコンクリート土間も左官仕事です。基本的にコテで仕上げていくものが左官仕事になると思います。
昔は普通のお家も左官仕事は多くありました。外壁の下地の土壁や仕上げのしっくい、和室の砂壁、お風呂も左官屋さんが作ったりしていました。ですが今ではサイディングやクロス、ユニットバスにとって代わられてほとんど仕事がなくなりました。最近の住宅で左官仕事があるとすれば基礎や勝手口、エコキュートやガスボンベの台の仕上げくらいになってきました。

外壁の塗装仕上げの下地も昔は湿式と言ってモルタルを塗っていましたが、最近は乾式ボードを使った大壁工法という大きいサイディングを張って目地をパテで処理して吹き付ける工法が主流になっています。


そんな現状ですがタウンハウスでは比較的左官仕事が多いと思います。自然素材の珪藻土はもちろん、外壁もジョリパットのときはモルタルの下地にコテで仕上げをします。


ほかにもデコリエやオルトレマテリアなどの新しい材料も取り入れています。

建築業界の職人といわれるような技術職は高齢化が進んできていますが、左官職人は特にその傾向が強く50代はまだまだ若手と言われるような状況で70代で現役の方も多くいます。左官仕事が減ってきて若い職人さんを育てる余裕のない一人親方の方が多い状況なので近い将来塗り壁などの左官仕事は職人が少なくなってやりたくてもできないような状況が来てしまうのかもしれません。