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タウンハウスの家づくり その④

 これまで気密や断熱についてブログで取り上げてきましたが、今回は家を着工するまでの設計段階で心掛けている点をお話ししたいと思います。

 今まで断熱材や気密部材の施工をしてきて一番大切だと感じているのはいかに作業を単純にできるかに尽きると思います。時間と手間を好きなだけかけられればいいのですがどうしても工期やコストの問題が出てきますし単純な方が作業の効率や品質向上につながりやすいので設計段階でいかに省力化していけるかを重視しています。

・断熱材を入れるところになるべく筋交いを設けない

外周部にたすき掛けの筋交いがある様子

 上の写真のように断熱材を入れる予定のところにたすき掛けの筋交いがあるとグラスウールの断熱材を斜めに切ったり交差しているすき間に断熱材をちぎって詰めたりするのですが時間も掛かりますし、断熱材の厚みが薄くなっているところが熱橋になって断熱効果に差ができてしまいます。

筋交いがない場合の断熱材の施工状況

 このように筋交いがなければ余計な手間も掛かりませんし断熱材がつぶされてしまうこともあまりないのでグラスウールの性能を十分に発揮できるように施工できます。

 住宅を設計するときに壁量計算と言って地震などの揺れに対する強さの検討や偏心率と言う家のバランスを考慮するのですがそれらを重視しながら外周部に筋交いを設けないように工夫しなければなりません。

・プレカットを活用して省力化

 最近のほとんどの家はプレカットと言って柱や梁などの構造材を最初から工場で加工して建て方の時に組み立てていくのが主流ですが、間柱や筋交いなどの羽柄材と言われる補助材もほとんど加工してもらえるようになっています。現場で寸法を測って切る、という作業をなるべくなくして手間を減らしたりゴミが出ないようにしています。

間仕切り壁の気流止めもプレカットで加工

 注文住宅の場合は一棟ずつプレカット工場の担当者さんと打ち合わせをして、それこそミリ単位で修正してもらっています。例えばこの間仕切り壁の気流止めの高さなども天井断熱材を入れるときになるべく高低差ですき間ができないように、連続でひと続きに入れられるように天井下地の高さを考慮しながら決定しているので天井高が違う場合はその都度変更しています。

 プレカットならば気流止めの材料の長さも切ってくれていますし柱の方に加工をしてくれるのですっと差し込んで釘打ちをするだけで気流止めの施工が終わります。

 これらはほんの一部ですが棟梁やそのほかの職人さんとも打ち合わせしながら設計やプレカットに反映して日々試行錯誤しながらより良い住宅を目指しています。

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