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タウンハウスの家づくり その③
先日のブログで断熱材についてお話させていただきましたが今回は気密について触れてみたいと思います。高気密高断熱と言われるようにセットで語られることが多いのですが、簡単に言うとしっかり気密がとれていないとどこからともなくすき間風が入り込んでせっかく良い断熱材を入れても十分にその性能が生かせない、ということです。
タウンハウスの家は基礎と土台の間に基礎パッキンというものを使って木を腐らせたりシロアリの原因になる湿気を床下にこもらないように換気をして、屋根裏は軒天換気材や棟換気材と呼ばれるものを使って屋根裏の熱くなった空気を排出しています。外壁面も同じようにサイディングやモルタルの壁でも通気層を作り壁体内の湿気を排出するようにしています。床下と屋根裏、外壁面の換気は日本の温暖湿潤な気候から家を長持ちさせるために必要なものですが気密の対策をしなければ上昇気流が発生して床下から屋根裏まで空気の流れができてすき間から室内に外気が入り込んで冷暖房の効果が落ちてしまいます。
気密を上げるには下から上への空気の流れを作らないようにすることと、外気に接する外壁面の内部と外部の空気の流れを止めることです。
下から順番に対策をしていくと
・床断熱材と土台・大引きのすき間を気密テープで処理

・耐力面材の目地の部分を気密テープで処理

・二階間仕切り壁の上部に気流止めを設置

・二階天井に気密シート張り

これらは代表的な気密の施工ポイントですが他にも細かいところも処理を施して気密を上げてすき間風が入らないようにしていきます。
気密部材や断熱材などの施工について現場で職人さんと打ち合わせしたり実際に作業してみてどうすれば施工性が向上して手間やコストをかけずに改善できるか現場の意見を設計や納まりに反映しています。