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タウンハウスの家づくり その②

 今回は断熱材の仕様についてお話しようと思います。

 壁と天井は高性能グラスウール(袋入り)、床はEPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)と呼ばれるもので簡単に言えばよくある発泡スチロールです。

高性能グラスウール(アクリアネクスト)

 最近は壁や天井(屋根)断熱は、グラスウールなどの繊維系断熱材とウレタンフォームの吹付断熱が多いようです。

 吹付けウレタンフォームのメリットは工期が短い(ほぼ1日で終わる)ことと、断熱工事と気密工事が同時に完了するところです。グラスウールなどの充填断熱は施工の仕方によって断熱欠損や気密が取れないことが多いことに加えてきっちり施工すれば日数もそれなりにかかります。

硬質ウレタンフォーム(アクアフォーム)

 グラスウールは昔からある古臭い断熱材に思われるかもしれません。湿気に弱く濡れてしまうと断熱性能はがた落ちになりますし古い家にリフォームに行くと壁の中で脱落してスカスカになっていることも珍しくありません。筋交いなどがあればきっちり充填することはほぼ不可能です。

 ですがそういったデメリットをひとつずつ取り去っていけばとてもいい断熱材だと思います。ここで新旧のグラスウールの違いや、設計・施工で工夫していることについて話をすると長くなるので次の機会にしますが、しっかり施工できていれば断熱性能の経年劣化はほとんどないですし、リサイクルガラスを主原料にしているので燃えにくく人体や環境にも優しいなどさまざまなメリットがあります。そしていつか家を解体するときでも木材と分別しやすいのは大きなメリットだと個人的には考えています。

 

 床に使っている発泡スチロールの断熱材(EPS断熱材)も古臭いと思われるかもしれません。

ビーズ法ポリスチレンフォーム(サットフォーム)

 気候や環境が違うのですがヨーロッパではよく使われているようですし、南極昭和基地無電棟に使用されたEPS断熱材は40年経っても熱伝導率にほとんど変化がなかったようで、グラスウールと同じように経年変化がほとんどない建材ということで採用しています。

 日進月歩で良い建材は出てきますが、実績と信頼のある昔からの建材も安心感があります。なぜなのかわからないですが北海道など(省エネルギー基準の1.2地域)は基本的に付加断熱と言って充填断熱と外張断熱を両方することが多く、なかでも充填断熱は繊維系断熱材が65%で硬質ウレタンフォームの吹き付けは2%だそうです(国交省HPより)。ちなみに3~7地域はグラスウールと硬質ウレタンフォームが30~50%で拮抗しているようです(フラット35住宅仕様実態調査報告より)。日本でいち早く高気密・高断熱に取り組んできた北海道でウレタンフォームの吹付断熱のシェアがほとんどないのはとても興味深いです。

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